2014年9月9日火曜日

良くわかる集団的自衛権


『集団的自衛権は他国のために戦争をする権利である』との誤った概念を国民に植え付けようと躍起になっている一部のマスコミが存在する中で本書はこれに対応する知識をわかりやすく説明した格好の書である。
 
 
 
 著者が強調するのは集団的自衛権の抑止的効果である。たとえば、東西陣営の冷戦下にあって、40年以上、一発の銃弾も打ち交わされなかったのは、北大西洋条約機構とワルシャワ条約機構という軍事同盟が対峙していたからであり、両陣営が武力攻撃を思いとどまったのは、攻撃すれば反撃されるという「懲罰的抑止」効果があったが故である。

 著者いわく「懲罰的抑止を強めるのは、『戦争』したいがためではありません。『戦争』しないために懲罰的抑止を高めるのです。集団的自衛権の行使を容認するのはまさにそのためです」と。

是非一読されることをお勧めする。

 

                                      

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