2017年5月28日日曜日

大学の無償化には反対

「子供が成長するまでにかかる全ての教育費用を国が払う」というのは一見理想的であるように見えるが、大学で学ぶ能力も気力も無いものに国税を使うというのは如何なものか?

私は、現在の日本には大学生が多過ぎるような気がしている。戦後、数年のうちに、大学の数は急増し、またその定員も大幅に増えた。私は終後まもなくの頃に大学で学んだが、 私たちの年代では、村中で大学に進む男子は1%あったかどうかという状態であった。当時の大学生はエリート意識を持ち、この日本を背負って立つというくらいの意気に燃えて勉学に励んでいた。

就職だけを考えるなら、多くの場合、大学出身の知識は必要とされないであろう。教養は大学でなくても身に着けられる。学問をする能力も気力もないものにまで、大学で学ばせるのは全く無駄というものである。充分な能力と意欲があるものには、返済無用の奨学資金で対応するのが良いと思われる。

私は大学卒業後、長らく企業の研究所で仕事をした後、防衛大学校の教授となったが、そこでの学生はみんな優秀であった。しかし、防大定年後に、かなり有名なある私立大学の非常勤講師を務めたのだが、そこで驚いたことは、大学生としての知能にも気力にも欠けていると思われる学生が3割以上もいたことである。このような者は大学で学ばせるよりも、早くから働かせた方が良いではないだろうか?

政府関係者のご検討をお願いしたい。





2 件のコメント:

  1. 全く同感です。大学には国家を牽引する指導者育成の役割を持たせるべきですね。トップクラスの大卒者達が芸能人としてクイズの賞金稼ぎの常連になるようでは嘆かわしい。高潔な政治家が現れず、利権あさりの政治屋が跋扈するようでは日本の将来はありませんね。

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    1.  ご意見ありがとうございました。5月28日の産経新聞で曽野綾子さんも同じような話を書いておられます。

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