2011年10月24日月曜日

脱原発の道を選んではならない

 最近は「原発は要らない」といった本が本屋の店頭に並ぶようになり、また大新聞でも再生エネルギーの開発を強調して・・将来は脱原発を・・といった記事が目立つようになった。
 しかし、先の震災における、福島の原発事故は原発管理の杜撰(ずさん)とその後における政府等の対応の拙さといった人災によるところが大きく震源地により近かった東北電力の女川原発が殆ど無傷のまま生き残っていることを忘れてはならない。

 我々は、人災を引き起こした福島原発での管理や事後対応の問題と、震災、津波に耐えた女川原発の技術の成果を明確に分離して考えるべきである。

 エネルギーの安定供給は社会と経済の基盤である。日本国は再生可能エネルギー開発と共にクリーンで安定、しかも安価な電力を大量に供給できる原発技術の研究に力を注ぐべきである。

私が7月23日にこの欄でも述べたように、原発事故を招いた原因を徹底究明とともに、より安全な原発の開発を目指すことこそ日本がとるべき道であって、脱原発では無いことを改めて強調しておく。

1 件のコメント:

  1. 原発を全廃したら、電力需要が賄えないことは周知の事実です。クリーンエネルギーと言われる風力は超低音公害があり、太陽熱発電はパネル設置面積の確保問題、海水の潮位変化利用は実用化前、地熱発電は初期投資大といずれも課題を抱えています。

    どのような組み合わせで、展開してゆくのか、長期的視野でしっかりと方向性を示せるリーダーシップが政治家に要求されている時期と思います。

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