私は安倍内閣を支持する者の一人であるが、この内閣がTPP参加へ向かって動き出したことを非常に心配している。
TPPは農産物、工業製品、サービスなど全ての貿易障害を撤廃するというものであり、その本質は農業や税関だけの問題ではなく、規制緩和によって何もかもを市場にゆだねるという市場原理主義、強欲資本主義の強行である。
これに参加することは関税自主権の放棄とも言えるものである。我が国にとって重要なのは、農作物のほか、サービスに金融、法律、医療、労働、保険、公共事業などまでが含まれていて、国内規制は片端から非関税障壁として撤廃を求められることである。
この結果、米作農業は崩壊して日本の美しい里山風景が喪失するばかりか、国民皆保険は保険業参入の非課税障壁として壊され、外国企業の公共事業参入によって地方は疲弊、安価な外国人労働者の大量流入で失業者は激増する。
全てが市場原理主義ではこの日本が日本ではなくなる。
私は、それぞれの国がそれぞれの風物や伝統文化を維持できる穏やかな世界であって欲しいと願う者である。
TPPでアメリカは日本経済の植民地化を狙っているのだということを忘れてはならない。
“紺屋の鼠”さんのブログで、こちらのブログの紹介記事を読みました。
返信削除初めてコメントさせて頂きます。
日本全体に“グローバル化”という言葉に対する認識が不足していると思います。
冷戦時代の一方の柱「ソ連」が崩れ、アメリカは同盟国に対して遠慮する理由がなくなった。
それ以来、“グローバル化”という言葉が使われだしました。
それ以前に使われていたのは“インターナショナル”、互いの違いを前提とする“相互理解”とイメージを色濃く持っていました。
しかし、“グローバル化”が内包するのは、“相互理解”ではなく、“画一化”、という名目の“アメリカ化”に他なりません。
私は、TPP交渉参加に反対しておりませんが、“画一化”、“アメリカ化”には大反対です。
日本政府にこそ、グローバル化に立ちはだかり、インターナショナリズムの立場で世界をリードしてほしい。
それができなければ、TPPへの参加は反対です。
勝手ながらリンクさせて頂きます。