2014年8月17日日曜日

終戦記念SPTVドラマ「命のある限り戦え、そして生き抜くんだ」を見て


 
一昨日の815日、午後9時からフジTVの終戦記念SPドラマ「命のある限り戦え、そして生き抜くんだ」という2時間ものの番組を見た。

 これはパラオ・ペリリュー島での“知られざる戦い”の指揮を執った実在の軍人・中川州男氏をモデルにした終戦記念スペシャルドラマであった。

 大東亜戦争末期、歩兵第2連隊の隊長・中川州男大佐らがパラオにある小さな島-ペリリュー島の守備に就いた。パラオは第1次世界大戦時にドイツ領だったものを日本が受け継ぎ委任統治していた所である。ペリリュー島には東洋第一といわれていた日本軍の大きな飛行場があり、南方前線の支援基地となっていた。中川大佐はのちにアメリカ軍と70日以上に及ぶ戦闘が繰り広げられることになるペリリュー島を任されたのだった。

 中川大佐はこの島全体に豪を掘り、島そのものを要塞化した。彼の率いる軍隊は島の原住民にも慕われるようになり、豪を掘る協力をするばかりか、最後には共に戦いたいとまで申し出てくる。しかし中川大佐はこれを拒絶して全島民を強制疎開させ、この戦いでの島民犠牲者を出さなかった。このペリリュー島での戦いは後の硫黄島での戦いにおけるモデルになったともいわれている。
 
 
 冒頭、ナビゲーターの池上彰氏によるわかりやすい解説もあり、貴重な記録映画の数々も衝撃的であった。

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2 件のコメント:

  1. ペリリュー島のドラマ、小生も録画して観ました。NHKの別のドキュメンタリーでは、守備隊からの玉砕申請を、大本営が許可しなかったとあったので、経緯は別として玉砕は無かったようですね。

    そのドキュメントでは、帰還米兵の証言がいくつもあり、日本軍のゲリラ戦術がリアルに表現されていました。ベトナム戦を彷彿とさせました。毎年8月になると考えさせられます。

    部下に生き残りを指示して隊長が自決というのは、社長が責任を取って辞任するのと同じような価値観なのでしょうか。

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    1. コメントを頂きありがとうございました。
      部下に生き残りを指示して隊長が自決というのは武士道の精神からきてます。しかしここでは、隊長の中川大佐も少数の部下とともに最後までゲリラに徹し、とことん生き抜いて欲しかったですね。
      なを、このドラマではほんの小さな誤りかもしれませんが・・中川大佐の切腹のやり方
      が気になりました。詳しくはこのブログでの随筆、「武士道の美学ー切腹の形ー」をご参照ください。

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