2012年1月11日水曜日

中学で必修となる武道について

今春から中学での必修科目として武道が教えられることになるという。礼儀作法を身につけさせるのが目的で、剣道、柔道、相撲の中から一つを選ばせるとか。

   昔の教育を受けた私から見ると、現在オリンピックで採用されている「ジュウドウ」は、いわゆる格闘技の一つで、日本における武道としての「柔道」ではないように思われる。それは、戦い終わった時の勝者がガッツポーズをしたり飛んだり跳ねたりするからである。

 中学で礼儀作法を身につけさせる武道なら「ジュウドウ」ではなくて本来の柔道を教えて欲しいものである。その点、剣道では今でも勝者がガッツポーズをしただけで、勝者ではなくなるという決まりがあって、武士道の精神である惻隠(そくいん)の情を今も留めている。

 この武道を、今のところ、体育の教師が担当するようで、特に柔道の場合、投げ技などで怪我人が出ることを心配しているようであるが、下級生では試合をさせないで、その基本となる型を教え、特に受け身の技を徹底的に練習させるのが望ましいと考える。

 私たちは小学校の5年生頃から武道の授業を受けたが、特に柔道の場合は、基本の型と受け身の練習ばかりで、中学生になってもなかなか試合はさせてもらえなかった。

 昔の中等学校における武道は剣道、柔道ともに其々講道館での有段者、それも5段クラスの教官が先生であった。

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