2012年3月17日土曜日

歴史認識

もう一ケ月も前の話だが、2月20日に名古屋市を訪れた中国共産党南京市委員会の幹部に河村たかし市長が「通常の戦闘行為はあったが、いわゆる南京事件はなかったのではないか」と語った。そして更に「歴史に関する討論会をしてもいい。互いに言うべきことを言って仲良くしていきたい」と呼びかけたことが、様々な反響を呼んだ。

  私もその昔、いわゆる「日本軍の南京大虐殺」というのがあったのかどうかについて調べたことがあるが、どうもこれは戦勝国側によって捏造された話ではないかと考えるようになっていた。

  しかし、今回の河村氏の発言は彼自身の見解を直ちに受け入れることを相手側に求めるものではなくて討論を呼びかけたものであった。ところが南京市はこれに対して、名古屋市との姉妹都市交流を一時中止するという報復措置に出た。そして更に3月7日、南京市幹部が発言を撤回しなければ交流再開はないとまで表明した。

  これに対して河村氏は撤回を拒否している。当然のことではあるが立派であると筆者は河村氏に拍手を送りたい。

  一方、韓国における慰安婦の問題にしても、慰安婦の募集に日本の官憲が加担し強制連行を行ったという証拠は何一つ認められていないのに、宮沢内閣のとき、当時の河野洋平官房長官が韓国元慰安婦の証言だけを根拠に謝罪してしまったことで、最近、韓国の日本大使館前に慰安婦の銅像が置かれるばかりか、いまだに日本政府は韓国からの恫喝めいた賠償請求を受け続けている。

  歴史認識について政治家は簡単に妥協すべきでないことをしっかりと明記すべきである。

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